広島大学病院による美容目的の脱毛症治療

頭髪は、毛根の内部にある毛母細胞の分裂により1カ月に1センチメートル程度成長するのですが、永久にこの状態が続くわけではありません。男性であれば2年から4年、女性であれば4年から6年ほど経過すると毛母細胞の活動が低下する退行期という状態となり、そして毛母細胞の活動が停止する休止期という状態となり頭髪は寿命を迎えて抜けることになります。

ただし、毛根が健康状態を保っていれば再び成長期に移行するので、頭髪は生え変わることになります。この成長期、退行期、休止期を繰り返すことは、ヘアサイクルと呼ばれています。このヘアサイクルが何らかの原因で狂ってしまうと、成長期が短くなり、休止期から成長期への移行にも時間がかかる様になります。頭髪が長くなる前に抜けやすくなるだけではなく、生え換わりにも時間がかかるので薄毛が進行することになります。この様な状態のことは、脱毛症と呼ばれています。

頭髪は、生命活動を継続するために必要な栄養素を消費した後に、残りにより構成されていると考えられています。つまり、脱毛症が進行して頭髪を全て失ったとしても、命にかかわる問題ではないということです。このために、医療機関では急性の円形脱毛症などの一部の症状以外は、治療対象として取り扱ってはいませんでした。

しかし、頭髪の有無は見た目の印象を大きく左右してしまうので、嫌な思いをするケースも少なくはありません。このために、現在では脱毛症治療を実施している医療機関も増加しています。広島大学病院もその内の一つで、内服療法や外用療法、紫外線療法などを症状に合わせて行っています。

ただし、この広島大学病院での脱毛症の治療は、美容目的での診療に分類されるので健康保険は適用されません。これは、美容目的ということで自由診療となるからです。広島大学病院では、基本的には美容目的での治療は行っていませんが、頭髪に関しては別ということになります。